はじめての撮影が難しいことは、ほとんどありません。難しいのではなく、慣れていないだけです。内側から見ると同じように感じますが、解決する方法はまったく違います。その現場にいるほかの全員は同じ一日を百回は過ごしているので、わざわざ説明しようとは誰も思いません。そして初めての人の多くは、どこに立てばいいのかを探りながら午前中を使ってしまいます。
以下は、実際に進む順番どおりの一日です。
香盤表は、あなたが聞こうとしていたことのほとんどに答えてくれます。前日:香盤表
香盤表は、その一日を動かす書類です。必ず受け取るものなので、前日の夜になっても届いていなければ、こちらから尋ねてください。
- 入り時間。現場にいて、始められる状態になっている必要がある時刻です。家を出る時刻ではありません。
- 場所と入り方。正面玄関ではなく、指定の通用口や制作ベースであることがよくあります。
- 持ち物。自前の衣類、指定の靴、仕事によっては自分のベースメイク用品。
- 到着時に声をかける相手とその電話番号。
- 進行予定と、終了予定の時刻。
前の晩に目を通し、連絡先の番号を携帯に登録しておきましょう。十五分前に着くのはプロの態度です。一時間前に着くのは、仕込みの最中に通路をふさぐことになります。
到着、そして誰が誰なのか
香盤表に名前のある人を見つけて、自分が誰かを伝えてください。そこから先は次々と引き渡されていくので、それぞれの手が何をしているのかを知っておくと助かります。
- プロデューサーはお金と進行を管理します。契約や支払いの質問はここへ。
- 監督またはフォトグラファーは仕上がりの見え方を決め、あなたに指示を出します。
- チーフ助監督は映像の現場を仕切り、時間を握っています。何か頼まれたら、まずそれを優先してください。
- スタイリストと衣装があなたに服を着せ、衣類の責任を持ちます。
- ヘアメイクがあなたを仕上げ、その状態を一日中保ちます。
- クライアントは費用を出している側です。静かに見ていることが多く、必ずしも紹介されるとはかぎりません。
ヘアメイクと衣装
たいていはまずヘアメイクに入りますが、思っているより時間がかかります。別の指示がないかぎり、肌は清潔に、髪は洗って乾かし、何もつけない状態で来てください。すでに化粧をして来ると、手間が省けるどころか増えます。
衣装はあなたのサイズをもとに用意されています。よく見せた数字を載せたカードが高くつく問題に変わるのは、まさにこの瞬間です。決まったときから何か変わっているなら、ファスナーに気づかせるのではなく、今のうちに伝えてください。
着替えは衣装の指示する場所で行います。人目のある場所で着替えるよう言われて抵抗があるなら、衝立か個室をお願いしてください。それはごく普通の要望で、きちんとした現場なら最初から用意しています。
撮影中
仕事そのものは繰り返しで、そこに驚く人が多くいます。同じセッティングを何度も撮りながら、あなたの周りで光とスタイリングと表情が調整されていきます。じっと立ったままの長い時間も、この仕事の一部です。
- 指示は文字どおりに受け取り、別の案を出す前に、まず言われたとおりにやってみてください。
- いいと言われるまで姿勢を保つこと。あなたには見えない画面の端を、周りは見ています。
- 迷ったら聞くこと。質問にかかるのは数秒ですが、セッティングを一つ台無しにすると午前中が飛びます。
- バミリを踏み外さないこと。床のテープはピントと画角のためにあり、飾りではありません。
- 痛いときは言うこと。靴、ピン、暑さ、保ち続ける姿勢。けがを望む人はいませんし、カメラの後ろからは見えません。
テープはカメラのためのもので、そこが肝心です。書かれていない部分
次も呼ばれる理由は、写真の写りであることはまずありません。その人がいたおかげでその一日が楽になったかどうかです。
- 早めに着く、連絡がつく、言ったところにいる。
- 作業中は携帯をしまう。新しい人について最も多く聞く不満が、群を抜いてこれです。
- 現場や衣装を撮影しないこと。いいと言われた場合を除きます。ほとんどのキャンペーンは公開まで社外秘です。
- 出されたら食べて飲むこと。そうしないと長い一日は悪い終わり方をします。
- 名前を覚えること。呼んでくれた人だけでなく、スタッフ全員に礼を言ってください。
- 写真をクライアントに求めないこと。いつどう受け取れるかはプロデューサーに聞き、何か月もかかると考えておきましょう。
終了、そしてその後
アクセサリーや靴も含め、渡されたものはすべて返し、帰る前に自分の服に着替えてください。もう一度呼ばれているかどうかは、香盤表で確認しましょう。
請求書を出す立場なら、日付と報酬と合意した使用範囲を書いて、すぐに出してください。写真はキャンペーンが公開されたときに出てきます。それより前ではありませんし、何度も催促しても早まりません。
何に同意したのかについて
撮影当日は交渉の場ではありません。露出、使用範囲、地域、期間に関わることは、出発する前に書面になっているべきものです。事前の説明になかった新しい話が当日に出てきたら、断ってかまいません。黙って従うのではなく、プロデューサーに投げるのがプロの対応です。
CastHub は事務所ではありません。あなたを代理することも、あなたに代わって交渉することも、報酬の一部を受け取ることもありません。条件はあなたと、あなたを起用した会社との間のものです。だからこそ、当日より前に交わす書面の説明は、当日そのものと同じくらい重要なのです。